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第163回 採用の決め手

第163回 採用の決め手


HelloGranny Hiroko です!

 

Long time no see

 

本当にお久しぶりです。 今日は久々にブログを。

 

就活どうしてる?アルバイト、していますか?

 

現在、就活中の現役大学生の生徒さんもいることだし、かつての生徒さんの中で

 

今、就活真っ最中の生徒さんも多いので、今日はこの暑い中、色んな会社訪問や

 

オンラインでの就職説明会などに参加されているそのような方々にエールを送る

 

べく、パソコンに向かいました。今日は、英語とはちょっと違う話ですが。

 

 

コロナ明けから、またリアルな就活が戻ってきたようですが、大学サイドのキャリア

 

ガイダンスや、企業サイドの説明会などは、オンライン化されたところも多いようで

 

す。企業説明会で気に入った会社を訪問したり、実際に就職試験を受け、一次通過。

 

最後に控えている面接試験。

 

やはり、これが最大の難関でしょうね。

 

実際、ものすごくペーパーテストが優秀でも、どこを受けても最終面接で不合格に

 

なってしまう、という話は私の周りでもよく聞きます。

 

今はホームページや、ネット上にあふれる巷の情報で、会社の概要や、その会社の

 

理念、社会貢献の様子などは、本当に簡単に入手できます。

 

面接で、それをサマリー(要約)したようなことをいくら熱弁しても、

 

百戦錬磨の企業戦士である面接官達の心には響きません。

 

じゃあ、三回生になったばかりの大学生に、大学で専攻している学科での専門性の

 

ある話を聞きだしたところで、これからが、ゼミ、卒論にもまだ着手していない学

 

生が、果たして自分の言葉で何を語るのか?という話です。

 

我が家には、40数年営業畑を勤め上げた企業戦士がいます。ここ10数年は、新卒

 

既卒(中途採用)の採用試験の面接官をずっと経験してきました。

 

そこで、彼に「採用試験でする質問、どんなことを採用の決め手にするの?」と

 

聞いてみました。

 

ひと昔前なら、運動部に入っているのは有利、だとか、ボランティア経験は有利だ

 

とか、言われていましたよね。そういう答えが返ってくるのかと思いきや

 

バイトの経験。3回生に聞くならバイトの経験。その中で、何を学んだか、何かを

 

改革したとか、たとえ失敗談でもそこから何かが変わったとか、そういう話を聞く。

 

実物大、実年齢相応、噓のない体験談を探ることで、その子の人間性やコミュニケーション能力や、

 

勤勉性や、創造性を探る。営業職に欲しいなら高いコミュニケーション能力やし、

 

企画に欲しいなら、想像力や企画力や地道なマーケティング力とか

 

そういうものの片鱗をバイト経験を語ってもらうことから探る」

 

それが彼の答えでした。

 

もちろん、これは彼個人の意見であって、面接官により合格判定ポイントは違うでしょうが。

 

確かに、体験談は噓をつきませんからね。

 

ネット上で拾ってきた知識なんて海千山千揃いの面接官の前ではすぐに化けの皮を剝がされます。

 

「バイトは一回もしてません」では、社会性が問われますよね。確かに。

 

それが学業のためであったとするなら、それと引き換えになるほどの

 

高い専門性の話を自分の言葉で語る実力が必要です。

 

もちろん健康上の理由で仕事はできないという人は別ですよ。

 

 

思えば、Grannyは、好奇心旺盛な女子大生だったので()それはそれは色んな

 

職種のアルバイトをしました。

 

塾講師、家庭教師はもちろんですが、パソコンメーカーの新作発表会のコンパニオ

 

ン、商店街の靴屋の売り子、データ入力、デパ地下の酒売り場の店員。そうそう、

 

キティちゃんのぬいぐるみの中に入って、デパートで開催されたステージのショウ

 

に出演したこともあります。宇宙服着たキティちゃん、冬のバイトでしたが、15分で

 

熱中症になりそうになりました。

 

今思い出せば、どれも楽しい思い出です。そして、様々な職種から、多くの学びが

 

ありました。残念ながら、私は当時流行りの「縁故採用枠」で就職したので、その豊

 

富なバイト経験を熱く語るチャンスはありませんでしたが。

 

データ入力のバイトをしていた時、営業さんに付いてその人が得意先から受注してきた商品を倉庫に発注のための入力するのですが、

 

山のようなデータを入力して、てへとへとになった終業時、出先から戻ってきた担当の営業さんから労いの一言もなかったことに、

 

腹を立て、その愚痴をバイトリーダーの女性社員に言ったら

 

「仕事はやって当たり前、褒められようと思うところがお子ちゃまやね!学生さんは甘い甘い。」と

 

言われて頭を殴られた気分になりました。その時は、悔しくて給湯室で泣いた記憶が。(柔かった可愛いかったころの私 (笑))

 

学生はテストでいい点を取れば、先生や親からの賛辞があります。

 

でも社会人は「仕事はできて当たりまえ」  そりゃそうだよね?

 

そんなことも知らなかった20歳の未熟なお嬢様のGrannyでした。

 

いかに自分が「ぬるま湯」の中で生きてきたのかを思い知った瞬間でした。

 

クラブ活動や、ボランティア活動で、コミュニケーション能力を磨くことももちろん大事です。

 

継続は力なり、一つのことを続ける忍耐力、精神力は培われるでしょう。

 

でも、生産性があり、対価が発生するアルバイトの経験の中でしか学べない社会のルールがあります。

 

それは大人への試練の模擬試験です。

 

 

これから社会へ出ていく学生諸君には、どうぞ、いろんなアルバイトをしていただきたい。

 

お金を稼ぐことのしんどさをわかることで、親への感謝も知るでしょう。

 

時給1000円いただくのに、どんだけ頭を下げないとあかんか?をね!

 

この夏は、遊ぶ!と決めて徹底的に遊んでもそれは構わない。

 

だけど、卒業までには何かアルバイトをなさいませ。

 

学校や家庭で学べない大切な何かをあなたは体験することになる。

 

パソコンに向かっているだけでなく、汗をかく仕事、人と対面で話す仕事も

 

不得意でもやってみてください。

 

きっとあなたの中で何かが大きく変わります。

 

今年は、想像以上に過酷な夏休みになりましたね。この暑さは辟易としますが

 

夏草のように、夏にこそ子供は伸びる!と私は思います。

 

背丈だけでなく、心も成長する夏。

 

皆様の夏がどうぞ充実したものとなりますように。

 

熱中症、5類になったとはいえ、まだまだ報告されない感染者数は増加しているコ

 

ロナ、しつこい他の夏風邪等々、くれぐれもご自愛くださいね。

 

私の卒業生で、公式ライン登録してくれている就活中の、あるいは大学生の君に、このブログが届くとええなあ。

 

どこまでもおせっかい婆のGrannyでした。