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第162回 学習意欲を高める効果的な褒め方

第162回 学習意欲を高める効果的な褒め方



HelloGrannyHirokoです。

 

あっという間にもう、七月になりました。

 

梅雨の中休みに、一泊二日で舞鶴を旅行してきて、大好きな海を見て

 

懐かしい友人夫妻と楽しい時間を過ごして、エネルギーをチャージしてきました。

 

人生100年時代とは言え、健康寿命はそこまで長くない。

 

還暦を過ぎてから、「嫌なことはしない、嫌な人とは付き合わない。

 

会いたい人に会える時に会いに行く、やりたいこと、やり残しのないように

 

やれる時にやる!」と決めたGrannyです。

 

思い立ったが吉日生活、を続けるつもりです。

 

さて、今日はPraise  ほめ方のお話をしたいと思います。

 

昨日、高校三年生の生徒さんの期末テスト対策をしていて出会った素敵なお話。

 

お茶の水女子大学の過去問からの長文読解の問題に取り上げられていたお話。

 

 

1998年に実際にCarol Dweckという大学教授が、400人の11歳の子供を治験者として、行った『褒め方』の実験です。

 

1)  易しいパズルを子供達の解かせ、その結果を返却するにあたり、

点数を出すとともに、半数のAグループには「えらいねえ、こんな問題が解けるなんて、あなたは賢いね」という、知力を讃える誉め言葉を与える。

 

そして、残り半数のBグループの子供達にも同じくテストを採点し、返却するのだが、「よく頑張ったね!この問題が解けるなんて、努力したね!」という、努力を讃える賛辞を与える。

 

2)  次に両グループにもう一つ試験を行う。両グループには、難易度の違う問題用紙を選択させる。易しい問題を解いてもよし、難しい問題を解いてもよし、子供達に自由選択させる。

 

すると、Aグループの子供達の3分の2が易しい問題を選択したのに比べて、

Bグループの子供達は、その9割が難しい問題にチャレンジした。

 

3)  次に、教授は、誰も解けないような難問を両グループに対して解くように命じた。当然11歳の子供達には到底解けない問題なので、ほぼ全員がひどいスコアを取った。すると、Aグループの子供達はその結果に意気消沈し、自分の知力の低さを呪うような感想を出した、比較して、Bグループの子供達は、時間いっぱいまで、難問を解くことに集中し、その時間を楽しみ、結果が惨憺たるものであったにも関わらず、自信を失くしたというようなネガティブな感想を漏らすものはいなかった。

 

4)  最後に教授は全員に対して、一番最初に行ったパズルと同程度のレベルの易しい問題を解くように命じた。

するとAグループは、最初に比べて得点が20パーセント低くなり、反してBグループは、30パーセント得点アップを果たした。

 

この結果が示すもの

 

「知力」に特化しての誉め言葉は、子供の思考態度を制限し、子供達を「損得勘定」に走らせた。一方「努力」に特化しての誉め言葉は、「高得点を取ること」以上に、学習をすることの本来の楽しさを子供達に教えることとなった。

 

つまり、知力を褒められた子供達は、次に失敗することを恐れ、自分の誉められた知力の値打ちが下がることを忌み嫌うということになる。

 

いやあ、なかなかに深い考察でした。

 

私は、我が子に対しても、生徒達に対しても、ちゃんとこんな風に

 

努力を誉めてきただろうか?

 

大いに反省だなあと。

 

ちょっと、ええ話やったから、ここで紹介させていただきました。

 

今度、お子さんを褒めるときのご参考まで。