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第158回 先人の知恵から子育てのヒントを

第158回 先人の知恵から子育てのヒントを



Hello! Granny Hirokoです。

 

久々のホームページのブログ更新です。

 

大学入試を控えた高校三年生に長文読解対策をしています。

 

昨今の長文読解にとりあげられるテーマは、

 

環境、科学、人権、ジェンダー、そんなところが多いかしら。

 

先日は、アメリカ先住民のイロコイ族のお話がテーマでした。

 

アメリカ合衆国憲法成立にも大きな影響を与えたといわれているイロコイ族の

 

平和大憲法なるものについての記述でした。

 

生徒は「アメリカインディアン」なるものがいまひとつピンと来ない様子。

 

Grannyが幼かったころには、日曜洋画劇場みたいな枠で、頻繁にモノクロの西部劇なるものが放映されてました。

 

もちろん、半世紀以上前の作品なので、白人社会に優位な理解のもとに作品が作られていて、

 

今なら放送コードに触れるような差別的なセリフや、描写がてんこ盛りでした。

 

そんな話を生徒にしたとて、ポカーン。

 

じゃあ、ディズニーの『ポカホンタスならわかるよね?』と、ようやく共有できる情報提供をして、当時の開拓者VS先住民の話を。

 

英語より大事なことじゃ!社会的背景をわからずして、長文読解などありえないからね。

 

と言うわけで、とかく私のレッスンは回り道が多い。

 

そんな話をしながら、私が三十代の頃に一時期ブームとなった「アメリカインディアンの教えに学ぶ子育て」の本を思い出しました。

 

口述で代々伝えられた、先人の知恵が、まとめられた本でした。似たようなのがいくつもブームとなり出版された記憶が。

 

その中でも特に「子育て4訓」なるものが心に残っています。

 

1)  乳児は肌を離すな

2)  幼児は肌を離せ、手を離すな

3)  少年は手を離せ 目を離すな

4)  青年は目を離せ 心を離すな

 

というものがありました。

 

子育て、子離れの極意が、このたった四つの文に見事に集約されていると思いませんか?

 

私がこの言葉に感銘を受けたのは、もう三十年以上前ですが

 

令和の子育てにだって十分に通用する賢者の、先達の言葉です。

 

私の公式ライン登録者のお母さま方は、まさに子育て真最中。

 

それも3)~4)への過渡期にある、とてもデリケートな年ごろのお子さんを抱えておいでです。

 

少しでもお役に立てたら幸いと思い、今日はこのお話にしました。

 

とかく、目を離しながら、首根っこを掴んでしまいがちなのが、母親というものですから。

 

かくいう私もそうでしたから。

 

受験英語を教えながら、また、私自身に大きな学びがありました。

 

教えることは、学ぶことです。ありがたいことです。