第154回 to とwith で大違い

第154回 to とwith で大違い


Hello! Granny Hirokoです。

 

もう、三月も折り返しを過ぎましたね。

 

Time flies!を痛感します。

 

三回続けて、桜関連のお話を書きましたが、いつかお花見の時期にでも

 

海外のお客様を接待される時のお役に立てたら幸いです。

 

さて、今日はちょっと似てるけど、ニュアンスが違う英語の表現を。

 

今日、新中学三年生(Granny‘sでは、3月からもう次学年としてのレッスンを開始しますので

 

中2ももう中3扱いです。)のレッスンをしていて、出てきた表現です。

 

『現在完了時制』を教えていて、

 

あなたは今までに彼女と話したことがありますか?

 

という英作文が出てきました。

 

今までに~したことがありますか?= Have you ever 過去分詞~

 

この公式で作文をすれば良いのですが

 

「~と話をする」 という部分です。

 

話す、には speak, say, tell, talk いろいろありますね。

 

ざっくり言うとspeakは「発話する」になります、人に話かける場合

 

speak to 人が成立しますが、独り言を言う=speak to oneself

 

という表現があるように、人がいなくても成立する「話す」です。

 

sayも似ていて、「物を言う」の意味ですね。

 

tellは「ある程度内容のあることを他者に告げる」と言う意味になります。

 

そして、tellの後ろにはto とか withなどのような前置詞は不要。

 

中学生が受験で絶対覚えないといけない

 

tell 人 to V =人にVするように言う(命令に近い)

 

My mother always tell me to study hard.

 

母はいつも私に一生懸命勉強するように言う。

 

のような文章ですね。

 

さて、話を元にもどしますが、

 

あなたは今までに彼女と話したことがありますか?

 

生徒のT君は、見事に

 

Have you ever talked with her?

 

という文を導き出しました。

 

さて、ここで、「話したことがありますか?」をどうとらえるか?

 

「彼女とじっくり膝突き合わせて話したことがあるか?」

 

と捉えるならば、上記のT君の答え、talked withで正解。

 

「彼女に話しかけたことがあるか?」ととらえるならば

 

Have you ever talked to her

 

これも正解になります。

 

前置詞って何回も言うけれど、ネイティブでも難しいらしいから。

 

ちょうど、日本語の助詞の「て、に、を、は」みたいなもんだとご理解ください。

 

そうそう、「て、に、を、は、」と言えば、visit (訪問する)という言葉ですが、

 

京都を訪れる 〇 京都に訪れる ✖ 京都へ訪れる 

 

最近、この助詞がわからない生徒が多いです。

 

I visited Kyoto yesterday.  私は昨日京都を訪れた。

 

これが、ちゃんと訳せないのです。

 

英語も大事やけど、まずはちゃんとした日本語を話そう!

 

そうそう、to と with の違い、大違いなお話をひとつ。

 

Run to me!  「僕のところへ駆けておいで!」

 

この題名の有名なラブソングがありました。

 

ビージーズの1972年の大ヒット曲です。

 

僕のところへ駆けておいで!つまり、僕の腕の中に飛び込んで!

 

熱烈な愛の告白ですね。

 

ところが、Run with me !「一緒に走ろう!」

 

ただのランニングのお誘いですね。()

 

to と with で大違い。

 

間違って腕の中に飛び込まないように。 悲しい勘違いですから~!

 

では、楽しい週末を!