カエルの子はカエル
こんにちは!Granny’s オンライン英語教室のGranny Hirokoです。
11月ももうあとわずか。2022年のカレンダーも余すところもうあと一枚。
がんばって、悔いのない2022年を締めくくりたいものですね。
さて、Granny は、先週金曜日から、趣味で10年くらい続けているバンド活動の一環として、
地方ライブを兼ねた二泊三日の旅行に出かけておりました。
楽しかったライブの余韻で、まだ『日常』に戻り切れていない感が若干ありますが、
今日もしっかりブログを書きます!
そのライブ旅行での体験から。
11月26日は「いい風呂の日」ということで、数年前から年一回ライブをさせていただいていた
岡山県の某名料理旅館のロビーライブに出かけておりました。
コロナ禍で、中止になり、4年ぶりの温泉旅館でのライブ、わくわく、ドキドキ。
夕食を済まされたお客様が続々とライブ会場になっている、一階のロビーへ。
家族連れも多く、小さなお子様や、車椅子のお客様、酔客、もういろんな方の前でする演奏で
なかなかに度胸が要ります(笑)
開始前、一組の親子さんが、最前列の右端の方に。
30代後半の若いパパさんは、ご両親が私達世代ということと、ギターがお好きということで、
ライブ開始前から、気さくに「このギター、ミスチルの桜井君が持ってるやつですよね?」とか
「オープンチューニングの曲とか弾かれます?」とか興味津々に話しかけてくださっていたので、
小さな子連れだけれど最前列に座りたかったんでしょう。
ところが、小さなお嬢ちゃんがうろちょろ(そりゃあ1970年代のアメリカンフォークロックなんか興味ないよね。当然です(笑))
孫もいる私達メンバーですから、小さい子がうろついていても平気で演奏始めるつもりでしたが。
どうするかな???って見ていました。
すると、しーん!となり始めた会場で、パパさんは、娘ちゃんに話し始めました。
「〇〇ちゃん、今からね、音楽の発表会が始まるよ。ねえ、そんなにうろうろされたり、おしゃべりされたら、
演奏する人はどんな気持ちがする?〇〇ちゃんも、保育園で発表会やるよね、
そのとき、いっしょうけんめいおけいこしたお遊戯や演奏を、
他のお友達がさわいで聞いてくれなかったら、どんな気持ちがするかな?
パパは、お友達の演奏をちゃんと静かに〇〇ちゃんに聞いてほしいなあ。
ちゃんとお座りできないと、パパはとても悲しい気持ちになるな。」
若いパパさんの、良く通る声、でもトーンはおだやかです。
騒いでいた〇〇ちゃん、パパに注意されると、「わかった!」と、席につきました。
えらい!パパさん!Good job!
「静かにしろ、座れ!」という頭ごなしの注意では、多分子供はその時は言うことを聞いても、
またすぐ飽きて、騒ぐでしょう。騒いでいけない理由が呑み込めていないからです。
「なぜ騒いではいけないか」という理由をしっかりと伝え、
そして、「騒いだら、相手がどんな気持ちになるか」
「自分が同じことをされたらどんな気持ちになるか」
「パパがどんな気持ちになるか」
この三点にしっかりフォーカスして、話をしていました。
うまいなあ、パパさん、普段からしっかり子供に向き合って、ちゃんとお風呂入れたり、遊んであげたりしてるんだろうな。
感情的にならず、理論的に注意はなかなかできないものです。
若いパパさんに大拍手を心の中で送りました。
他のメンバーもこのやりとりに気づいていたようで、
「ポーズだけじゃない本当のイクメンだね!」と話をしました。
途中、そのまた下のお子さんがぐずりだした時には、さっと抱いて離席されましたが、
前半の演奏は、ノリノリで楽しんでくださっていました。
パパも少しは「日常」から解放されて音楽を楽しんでいただけたようで、良かった。
叱る、褒める。本当に難しいですね。
とっても心の中がぽかぽかした一瞬でしたので、この気持ちをシェアさせていただきます。
Like father, like son.
この親にしてこの子あり(父のごとく、息子のごとく)
The apple doesn’t fall far from the tree.
(リンゴは、育った木からそう遠くへは落ちない)
英語の、「カエルの子はカエル」的な諺二つをご紹介しました。
育てたように子は育ちます。
私も気をつけようっと。まだ、たかだか「母親業37年の若輩者」ですから。(笑)
今週もどうぞよろしくお願いいたします。