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読解力は読書量に比例するのか?

読解力は読書量に比例するのか?



こんにちは!Grannysオンライン英語教室のGranny Hirokoです。

晩秋の色濃くなって参りました。風邪などひいておられませんか?

秋と言えば、食欲の秋?色んなものがおいしくて、スクスク育ってしますGrannyです。

でも、今日は「読書の秋」を意識してのブログです。

 

『読解力は読書量に比例する?』

よく議論されるテーマですね。

『本を沢山読めば、頭が良くなる』とか

『国語の成績を挙げたければ読書をしなさい』とか

Grannyが子供の頃も、母親業に勤しんでいたころも、それは定説として唱えられていました。

が、最近の研究データによると、『比例しない』が定説なのだそうです。

 

それは、国際的な学力調査によると、

読解力というのは次の4項目のできる力を持ってそう定義されるのだとか。

情報を取り出す→それを解釈する→さらにそれをよく考える(熟考)→それを評価する

 

最後の「評価する」までたどり着けるか否か、読解力の有無が判断されるのだとか。

 

じゃあ、そんな力をどうやって育てるのか?

 

それにはやっぱり「子供の頃からの読書習慣」なんです。

え?今言ったことと矛盾してない?

読書、というよりは「読み聞かせ」絵本の時代からの「読み聞かせ」

ものすごく効果的なのだと。

それも、ただ「読み聞かせるだけ」ではなく

Dialogic Reading」(対話的読み聞かせ)という手法を用いての読み聞かせ効果的だとして推奨しているグループがあります。

 

絵本を読み聞かせしたあとに、子供に質問をする。それだけ。

 

これによりどんな効果が表れるかというと

まずは、親子のコミュニケーションの時間が増える

登場人物の心情や善悪に関する質問で「情操」「道徳」の教育ができる

物語を分析する力がはぐくまれる

話を聞きながら考える習慣がつく→人の話をしっかり聞ける子になる

子供の発話を促す→語彙が増える、考えをまとめ、人に伝える練習ができる

 

などなど、「ええことづくめ」らしい。

ま、私は「なーんも考えずに寝物語にママの声で絵本を読んでもらいながら寝落ちする幸せ」が子供の情操には一番ええような気ぃもしますが。(それはあくまでGrannyの私見ね)

 

で、話をもとにもどそう、やねんけど。

今オンラインでみている大学受験対策英語の高校三年生のT君。

彼は、英語に苦手意識があるという話を聞いていてのスタートだったんだけど

蓋を開けてみると、確かに語彙力は乏しい、構文覚えてない、と、課題は山積みでは

あるけれど。頭のいい子なんです。いわゆる「聡い子」なんです。

和訳をさせると、日本語の語彙はとても豊かで、意訳も上手。

で、彼に「読書好き?」って聞いたら、案の定「はい、本読むのは好きです。」という回答が。

そうだろう、そうだろう。こんな言い回し、なかなか普通の高校生にはできないよ。

君に語彙力がついたら鬼に金棒なんだぞ~、覚えろ~T君!()

 

読書力は読解力に比例しないってデータが出ている、ってさっき冒頭で書きましたが。

それでも「絶対的読書量」がある子は、

沢山の日本語の表現はインプットされている訳だから

「あきらかに引き出しが空っぽ」の奴らとは差がついています。

読んだだけでは読解力はつかない、確かにそうかもしれないけど

全然読まない、よりは、全然、マシ!

 

彼に、英語の語彙力がもう少しついてくれたら、狙える大学の幅も広がるし。

そこは、私がどうしゃかりきになっても、教えこめるものではないから、

日々の努力で単語、熟語はコツコツマスターしてもらうしかないんだけど。

単語、熟語覚える地道な作業は辛いけどね。

だったら、もう、熟語は自分で覚えやすい短文作って、文ごと暗記したほうが楽です。

どんな方法でも語彙力を身につけて、彼には少しでも上を目指して欲しい!

 

まだ、うちの子小さいから、間にあうわ、というそこの若いママさん。

高い授業料を払って早期教育の塾に行かせるぐらいなら

Dialogic Reading 始めてみてくださいな。

でも、それを、決して勉強、とは思わずにね。

親子の時間を、母と子の蜜月を楽しむ時間として。

そして、眠りに落ちかけている子供を、ゆすり起こして質問はしないでね()

 

私自身は、子供達(もう37歳、36歳、それぞれに二児の母と父の姉弟ですが)に

小学校中学年までは、毎晩読み聞かせをしました。

最後は、長い「ネバーエンディングストーリー」やら、「ナルニア国物語」になり、

一回で読み切れないから、何日にも分けて読んでいました。

私自身が本が好きだったし、親子喧嘩をしても、就眠儀式のその時間、

同じ布団にくるまってしばし物語の世界に浸ることが、

かけがえのない親子の甘いひととき、そして軋轢の修復時間でもありました。

 

懐かしいことを思い出しました。久しぶりに、息子の声が聴きたくなりました。

いやいや、やめとこう。「用もないのに、電話してこんといて、忙しいから」って叱られる()