見かけは一卵性双生児の「現在分詞と動名詞」
こんにちは!Granny’s オンライン英語教室のGranny Hirokoです。
今、中学一年生のY君は、現在進行形の学習中。
で、現在形の文と、こんがらがってしまうのね、時々。
中学一年生あるある!です。
1)He studies English with Hiroko.
2)He is studying English with Hiroko.
この違いね。
1) の文は、「彼はヒロコと英語を勉強します。」 彼の日常のルーティン。
2) の文は、「彼はヒロコと英語を勉強しているところです。」
3) こちらは、今、まさにヒロコと一緒に勉強をしているという動作が進行している。
で、注意してほしいのが、現在進行形の文を「彼はヒロコと勉強しています。」って訳しちゃうと
1)の「勉強します」とこんがらがりやすい。「勉強しています。」「て」が入るか入らないかで、現在形と現在進行形を見分けることが、意外とこれ、中一生には難しいんです。
だから、日本語としてはちょっと堅苦しい感じ?になるけど
進行形を日本語に訳すときは、現在進行形に慣れるまでは、
「~しているところです。」と訳しましょう、と私は自分の生徒さんにはオススメしています。
以前にも書いたかも知れませんが。これ、大事なポイントなんで、しつこく繰り返しますね。
さて、今日はこの 『V―ing』 についてのお話。
一般動詞の後ろに ingがついた形は二つあります。
1つは、『現在分詞』そして、もう一つが『動名詞』
この子達、お顔はそっくりの、一卵性双生児ちゃんなんですよね。
でも、性格は全然違います。
そこを見極めていきましょう。
次のa)からd)の四つの文章を見てくださいね。
a) I am reading books.
b) I like reading books.
c) Reading books is a lot of fun for me.
d) Look at the reading girl.
Look at the girl reading books in the library.
黄色でマーカーされているreading は、それぞれ、現在分詞(形容詞の働きをする)
動名詞(動詞が名詞化したもの)のどちらの働きをしているでしょうか?
日本語に訳してみます。
a) 私は本を読んでいるところです。(読書をしているところです)
これは am + reading ( be動詞+V-ing の形をしていますね)ですから
現在進行形を作っている。つまり『~をしている状態』にある、ということで
現在分詞です。
b) 私は本を読むことが好きです。(私は読書が好きです。)
この時のreading はlikeという動詞の目的語になっています。
『読むということ』 ~すること、つまり名詞的に訳せますね。だから動名詞。
動詞にing がついて名詞に化けたのです。
c) 読書(本を読むこと)は私にとって大きな楽しみです。
これも動詞が名詞化して主語になっているので、動名詞。
最後にd)ですが、これは中学三年で履修する「現在分詞の形容詞的用法」というやつです。
上の文は『読書をしている少女を見てください。』
これは現在分詞のreading がすぐ後ろのgirlを形容詞的に修飾しています。(前置修飾)
前から修飾語がすぐ後ろの名詞にかかる形の文です。
下の文は、『図書館で読書をしている少女を見てください』
こちらは、少女にかかってくる修飾語が長いですよね。
現在分詞だけでなく、現在分詞が導いてくる句全体、reading in the library が
少女を修飾するので、前置修飾にすると、Look at the reading in the library girl.
なんだか頭でっかちな変てこりんな感じがするでしょう。
私は「沢山おかず(形容詞)がついてくるときは後置修飾」と生徒に教えています。
一品だけのおかず(形容詞)のときは前から。
もうひとつ、違う例文を挙げてみましょうね。
That crying baby is my daughter.
That baby crying in the baby carriage is my daughter.
あの泣いている赤ちゃんは私の娘です。
乳母車の中で泣いているあの赤ちゃんは私の娘です。
下の文は「赤ちゃん」に「泣いている」「乳母車の中で」という
二つのおかず(形容詞)がついてきましたから、後置修飾になるのです。
形容詞の働きをする「現在分詞」と、主語や目的語や補語になる「動名詞」
この違いを少しは理解していただけましたか?
この辺りが、二学期期末テストの試験範囲になっているのでは?と、
今日は試験直前対策としてこの話題を取り上げました。
みんな、がんばってね!