have は『ケルベロス』みたいな動詞です。
こんにちは!Granny’s オンライン英語教室のGranny Hirokoです。
立冬に相応しい、寒い朝ですが、皆様にとって楽しい一週間でありますように。
さて、今日も先週の続きで、『状態動詞』と『動作動詞』のお話の続きです。
状態動詞はそのまんまで、すでに、「~している」という状態にあるので、
進行形を作れない!
というお話をしましたが、
厄介なことに、『状態動詞』としても『動作動詞』の両方の働きを持つ動詞がいくつかあります。
今日はその中でも、使用頻度が高いhaveについてお話しますね。
have は、実に奥が深い動詞。
色んな顔を持っています。まさに、動詞のケルベロス。
ギリシャ神話に出てくる三頭の犬の怪物、ケルベロスみたいな
魔物なのです。
では、次の文を見てください。
I have a dog. 私は犬を飼っている。
I have a car. 私は車を所有している。
I have two children. 私には子供が二人居る。
I have a pen in my right hand. 私は右手にペンを一本持っている。
上記の文は、全て『状態動詞』の『持っている状態にある』という意味になります。
ペンは手で持つことができますが、家の中にあるとか、所有しているとか、つまり、有る、在る、居る、存在している、という意味でも使っています。
さて、中学英語レベルでは、次の場合のみ、have を~ingにして
進行形を作っていいよって、Granny は生徒さんたちに教えています。
I am having breakfast now.
私は今、朝食を食べているところです。
He is having an English test in the classroom now,
彼は今、教室で英語の試験を受けている最中です。
つまり『食べる』という意味と、『試験を受ける』という意味。
だいたいこの意味で使う時しか、中学英語レベルではhave 動詞が動作動詞として働くケースは出てきませんので。
では、次の文がわかりますか?
Having some pets is good for your mental health.
なにかペットを飼う事は、あなたの精神衛生にいいです。
え? I have some pets.で、I am having some pets.は、
ダメなんじゃなかったの?って声が聞こえてきましたね。
それはダメ。でもこのHaving は状態動詞ではないのです。
このときのHaving は、動名詞です。
動詞の後ろにingがついて、『~すること』っていう意味になる、動名詞。
つまり、動詞が名詞に化けてるんですね。
形は、さっき進行形を作った『現在分詞』と同じ。
つまり顔だけ見たら一卵性双生児で見分けがつきません。
でも、顔がそっくりでも、双子ちゃんの性格が全然違うように、
『現在分詞』と『動名詞』は別物です。
見分け方どうするの?
はい、また、次回、お話しましょうね。
今日はとりあえず、haveのお話まで。
Have a nice day!
これは状態動詞です。(笑)