仮定法の迷路 その2
こんにちは!Granny’s オンライン英語教室のGranny Hirokoです。
さて、今日は昨日のお約束通り、仮定法の続きをお話しましょう。
仮定法過去完了、つまり、過去時制での反実仮想。
もしあの時、ああだったら、ああなっていたのに、みたいな。
① 悔んでも仕方がないことを言う女々しい文 や、
もしあの時、ああで無かったら、ああはならなかっただろう、みたいな
② 過去のラッキーを思い返すような文 だと思ってください。
もし、もっと一生懸命勉強していたら、彼は試験に合格したのに。
If he had studied harder, he could have passed the exam.
もし、あの時、彼の援助が無かったら、私たちは失敗していただろう。
If it had not been for his help, we would have failed.
ここでも、仮定法過去、の時の「過去」に捕らわれるのと同じように、
「過去完了」という言葉に捕らわれないように。
仮定法過去完了の公式は
If +主語+had+動詞の過去分詞形, (ここまでが条件節・If節ですね)
主語+could/would/should/might +have+動詞の過去分詞形となります
表現している時制は、あくまでも「過去時制」、昨日、一年前、数時間前、などの過去の話です。
過去完了の訳をしてはいけません。
ここで一つ例外、というか、If節(条件節)、と主節の時制にズレがある文をご紹介。
If I had sold the car at that time, I couldn’t enjoy driving it every weekend now.
もし、あの時、車を売りはらってしまっていたら、今こうして毎週ドライブを楽しんでいないだろうに。
条件節は仮定法過去完了(つまり過去の条件)そして後ろは仮定法過去(そこから起きている現在の事実)
となっているのです。
実は、このズレのあるパターン、よく受験に出ます。
重箱の隅つつくの、受験の出題者はお好きですから(笑)
この年齢になると、日本語の会話でも知らず知らずのうちに
ついつい、「若い時は可愛かった」(でも、今は可愛くなくなってしまった)
「あの頃は何を食べても太らなかった」(でも、今は何を食べても太る)とか
『過去完了形』を使ったり、
「もし、あと5キロ痩せたら、この服が似合うのに」
「昨日、あのひと切れのケーキを食べなければ良かったのに」とか
ついつい仮定法を使ったりしています。(笑)
Grannyは、今日から、直説法、現在進行形、ポジティブな未来形を使うように努力いたします!(キッパリ!)