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Souvenirs de choux à la crème(シュークリームのおもひで)

Souvenirs de choux à la crème(シュークリームのおもひで)



こんにちは!Grannysオンライン英語教室のGranny Hirokoです。

今日は、爽やかな秋晴れの一日でした。

こんな日は仕事が仕事がススム君。

そして、困ったことに、食欲も出る()

天高く婆肥ゆると困る秋。

 

と、言いつつ、罪悪感を感じつつも今日は孫と一緒に、

おやつにシュークリームを食べてしまったGrannyです。

ホットコーヒーと美味しくいただいてしまった。()

シュークリームには思い出があります。

美味しいカスタードクリームが、遠い幼い日の記憶を運んできました。

 

昭和40年代の前半、今のようなパティスリーやブーランジェリーなんてなかった時代。

大阪では、イチゴのショートケーキと言えば不二家、

シュークリームと言えば、ヒロタでした。

そんな時代に、我が家をしばしば訪れていた、父方の縁戚のお姉さんが、

ある日手土産に下さった、いわゆる、パイ生地のシュークリーム。

サックサクの皮と、黒いバニラビーンズの粒が残るカスタードクリーム。

『ほんまもんのシュークリーム』を食べた日の衝撃は、今でも。

今はチェーン店でキオスクにも入っているようなベーカリーになりましたが、

当時はとてもハイカラなパンとお菓子のお店だった、エーワンベーカリー。

そこのシュークリームだったと記憶しています。

今、同じものを食べても、もしかしたら、

あの時ほど感動しないのかも知れないけれど。

小学校低学年の女児にとっては、生涯忘れられない

「人生で一番おいしかったシュークリーム」だったのです。

感動しながら貪り食べる小学生を可愛いと思って下さったんでしょう、

お姉さんはそれ以後いつもそのシュークリームを手土産にしてくださって

いつしか私は彼女を「シュークリームのお姉ちゃん」と呼ぶようになりました。

祖母や母が他界し、実家もなくなり、往来もなくなり、

年賀状だけのお付き合いが続いていましたが、

数年前、ご子息から「母も高齢につき、今年限りで年賀状を欠礼させてやってください。」

というような内容のはがきが届き、施設に入所されたのか、

こちらから出した賀状は、転居先不明で戻って来ました。

こういう瞬間は、人生の無常を思い知らされます。

いつもお洒落で、パリッとされていた「シュークリームのお姉ちゃん」

シュークリームを食べる度、必ず彼女を思い出します。

 

さて、今日の1ポイント英語です。

 

★~すると必ず・・・・・する can't help V-ing 

 

Whenever I eat cream puff, I can’t help remembering her.

シュークリームは英語でクリームパフ

シュークリームと食べるといつでも、私は彼女を思い出さずにはいられない。

 

★いつのころからか  Somewhere down the line

Somewhere down the line, I have come to call her, Miss Cream Puff.

いつのころからか、私は彼女のことを、

「シュークリームのお姉さん」と呼ぶようになっていた。

down the line はスラング的なidiomで、

そのうちいずれ、どこかの時点で、というような意味です。

だから、somewhere down the line で、どこから?いつの頃からか?

というような意味合いで、話し言葉の中でも用いられる、

ネイティブスピーカーが好んで使うフレーズです。

 

孫とおやつにいただいたシュークリームが、

甘くて優しい思い出を連れてきてくれた午後でした。