美しく豊かな日本語の機微
#英訳の難しさ #機微人情の日本語 #伝えたい日本の心
こんにちは!Granny’s英語教室のGranny Hirokoです。
昨日は二十四節気の一つ、処暑でした。
夏が落ち着いてくる、と言われる処暑。
昨今温暖化の中では、都会の中でとてもとても秋の訪れを感じることは難しいですが。
少し里山へ足を踏み入れたら、田んぼには青々と稲が育ち、川面には、黒い蜻蛉が飛んでいました。
どんなに暑くてももう、夏も終わりなんだなあと。秋の訪れを感じました。
Autumn has come.
には、まだほど遠く
Autumn is coming. が関の山かな。
has come は、90%以上の人が、ああ、秋だなと認識できる感じ。
is coming は、感性豊かな人なら、風や雨や空の景色に、秋を感じる程度、かな?
とにかく表現が豊かな日本語を英語に訳することは本当に難しいと思います。
翻訳を生業とされている方々には敬服。
秋の気配、なら Autumn is around the corner.
Autumn is in the air.
そんな表現が見つかりますが、うーん、忍び寄る秋、春には「忍び寄る」という表現は相応しくないけれど、秋には「忍び寄る」が似合うと思います。
そして、『夏がゆく』には、『逝く』の漢字を充てたくなる私です。
燃えるような夏の太陽に翳りが見えて、日々その勢いが衰えていく様は、人の人生の終焉のようで、『逝く』が相応しい気がするのです。
こういうニュアンスを英語にするのは、面白くて、難しいのです。
Summer is coming to an end.
そんな単純な表現じゃ、『逝く』の切なさ、無常観は表せない。
英語を学べば学ぶほど、日本語の奥深さに気づくのです。
生涯学習!もっともっと勉強しないと。
人生100年、折り返しもとうに過ぎたGranny の残り時間を賭けてがんばるぞ。